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当院について

医療の質の指標・病院指標公開


クオリティ・インディケーター(以下QI)とは

 良質な医療を提供することは医療機関の使命であり、そのために様々な取り組みを行っています。あることに取り組んだ場合、その結果を評価し、残された問題点を明らかにし、さらなる改善のための新たな取り組みを立案し実行することが「医療の質の向上」につながります。

 「QI」とは、病院の様々な機能を適切なインディケーター(指標)を用いて表したものです。多数の医療機関からの収集データを同一条件で比較することで、当院の行っている医療の質を客観的に評価することが可能になります。この結果を分析し、改善を促すことで「医療の質の向上」を図ります。

 当院は「日本病院会QIプロジェクト」「全国自治体病院協議会 医療の質評価・公表等推進事業」「DiNQL」「QIP」「がん登録部会QI研究」に参加しています。その中からいくつかの指標をご紹介します。

紹介率

 初診として受診された患者さんのうち、他の医療機関に診療状況を示す文書(紹介状)を持参、あるいは救急車で来院された割合を示します。

逆紹介率

 外来(初診・再診)患者さんのうち、他の医療機関に診療状況を示す文書(紹介状)を添えて紹介を行った割合を示します。

救急車・ホットライン応需率

 救急医療の機能を測る指標であり、救急車受け入れ要請のうち、何台受入ができたのかを表しています。本指標の向上は、救命救急センターに関連する部署だけの努力では改善できません。救急診療を担当する医療者の人数、診療の効率化、入院を受け入れる病棟看護師や各診療科の協力など、さまざまな要素が関わります。

脳卒中地域連携パス使用率

 急性脳梗塞や脳出血など脳卒中では、急性期治療後にリハビリテーションをさらに行うため、専門病院等に転院することがあります。急性期担当病院と受け入れ病院があらかじめ計画を共有した上で個々の患者さんの診療計画を作成することを地域連携パスといいます。脳卒中患者さんに対し、地域連携パスが適用された割合を表しています。

2021年度 41.1%(500床以上の医療機関平均 17.9%)

大腿骨地域連携パス使用率

 脚の付け根の骨折(大腿骨頚部骨折)などでは、手術後にリハビリテーションをさらに行うため、専門病院等に転院することがあります。骨折手術をした患者さんに対し、地域連携パスが適用された割合を表しています。


がん患者サポート率

 初めて癌と診断された患者さんに対し、医師と看護師が共同で説明やカウンセリング等を行いサポートするものです。全自病QIの考察では「積極的に取り組む施設とそうでない施設との差が大きい。施設として取り組む姿勢がないと改善は難しいと思われる。」とされています。

その他がんに関する数値データ等は 「がん診療に関するデータ」(がん診療特設サイト)をご覧ください。

病院指標公開

2021年度に当院を退院された患者さんのDPCデータを元に集計しております。DPCとは、診断群分類の略称で、傷病名と治療内容を組み合わせたものです。この指標は全国統一の指標として厚生労働省で定義されている集計方法で集計しております。
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