内視鏡下外科手術
内視鏡下外科手術の特徴
胸腹部に5-12mm程度の小孔を数カ所あけて、内視鏡や手術のための鉗子(かんし)などを挿入するための筒(ポート)を挿入します。腹腔鏡の場合は、お腹を炭酸ガスで膨らませ(気腹)て腹腔内に空間をつくり手術します。内視鏡下手術では、ポートから挿入した内視鏡により胸腔内や腹腔内の状態をモニターに映し出します。術者はこのモニターを見ながら、他のポートから挿入した手術道具(鉗子やハサミ)を使って手術を行います。切除した臓器や病変は小孔をやや拡げて摘出します。内視鏡による拡大視野により、丁寧で安全な手術が可能となります。また、腹腔鏡では炭酸ガスの気腹により静脈性の出血が抑えられ、出血量が少ないという特徴があります。小さな傷で術後回復が早く、早期退院、早期社会復帰が可能となります。