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先輩の声

臨床検査技師の先輩


標本作製に奮闘しつつ、将来のビジョンを形成

臨床検査技術科 臨床検査技師
小澤里咲さん(1年目)
信州大学出身

入職後も「選んで良かった」点がいっぱい

臨床検査技師である父の影響もあったのか、気づけば私も同じ道を選んでいました。磐田市立総合病院に決めた理由は、病院見学の時の雰囲気の良さですね。説明をしてくださったスタッフさんの印象だったり、実際働く臨床検査技師の声を聞けたことで「ここならストレスなく成長できそうだ」と直感しました。「医療の原点は思いやり」という病院の基本理念、地域に寄り添った質の高い医療を目指す姿勢、がんゲノム医療連携病院の認定に向けて動いているという点も惹かれた部分です。入職後もこの病院を選んで良かったと感じる点が多々あります。例えば、研究会や学会などの参加に積極的なのでそこで得た知識をすぐに活かせたり、残業などの各種手当や休暇の取りやすさ、福利厚生などの制度面がしっかりしている点もそうですね。あと、シフト表を早めに出してくれるので、先の予定を立てやすいというところも働きやすさにつながっています。
がんゲノム医療連携病院には、2023年3月に認定されています

病理組織標本作成の手仕事に日々奮闘中

新卒1年目の駆け出し技師として、現在、主に取り組んでいるのは病理組織技術の業務。患者さんから採取した臓器や組織・細胞を用いて、顕微鏡観察用のガラス標本を作製する仕事です。日本の病理標本作りは世界でも高い評価を得ているそうなので、携わらせていただけるのはすごくありがたいのですが……、これがとにかく難しい(苦笑)。何十年も修行を重ねる“職人”のような感じですね。細かい手作業が多くて、ひとつひとつの手技の難易度が高く、一朝一夕で習得できるものではありません。先輩からレクチャーを受け、病理医からのアドバイスを頂戴しながら、少しずつ少しずつ、技術を身に付けているところです。もともと手仕事は得意なので向いているとは思うんですけどね……。

意外と重要なコミュニケーション能力

検査技師と言うと黙々と行う作業のイメージがあるかもしれませんが、意外とコミュニケーション能力も重要です。患者さんと関わる機会は少ないのですが、検査室内外で多職種の方と関わりますから。私自身も日々の業務で最も気を付けているのは、コミュニケーションの部分。医師や看護師さんへの連絡・確認事項だったり、何かしら依頼することもあるので、まずは相手の話をしっかりと聞いて理解すること、そして、こちらから伝えたい内容はできるだけわかりやすい言葉で説明することを強く心掛けています。

新卒1年目が掲げる、短期的&長期的な目標

今後の短期的な目標としては、今の自分にできること・できないこと・できるけど時間がかかることをしっかりと把握し、ひとつひとつ改善していくことですね。先輩方の仕事ぶりを見ていると「同じレベルになるにはあと何年かかるんだろう?」と思うくらい、はるか雲の上の存在のように思いますが、焦っても仕方ありません。まずは病理技術の基本的な部分だけでも、素早く、正確にできるようになりたいですね。そして、長期的な目標としては、細胞の良し悪しを判断する細胞検査士の資格だったり、認定病理検査技師の資格を取得して、先輩方と肩を並べられるようなレベルの高い技師としてステップアップしていきたいと考えています。
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