専門性を高める看護部教育体制
目標を持ち、継続して成長できる支援体制を構築
管理者、スペシャリストに対応するクリニカルラダー
社会がこれまで以上に激しく変化し先の見通せないこれからの時代に、人々のいのち・暮らし・尊厳を守り支える看護師の活動はますます重要になってきます。看護職として人々の健康に貢献するためには、生涯にわたり学び、能力の開発・維持・向上に取り組む責任があります。当院では、2017年に「看護師のクリニカルラダー(日本看護協会版)」を基に磐田市立総合病院看護部クリニカルラダーを作成しました。クリニカルとは看護実践を示し、ラダーとは梯子を意味します。看護師が論理的な思考と正確な看護技術を基盤に、ケアの受け手のニーズに応じた看護を臨床で実践する能力を客観視するものです。
インジェクションナース指導風景
救急看護認定看護師による研修風景
理学療法士による介助研修風景
当院では、クリニカルラダーレベル取得のための様々なプログラムを用意しています。あわせて、新人看護師には新人看護師臨床研修プログラムを実施しています。これは、クリニカルラダーに含まれる知識や技術だけでなく、専門職業人としての態度や職業倫理を育成することを目的としています。磐田市立総合病院の看護師としての自覚を養い、看護の素晴らしさを実感し、看護に対する誇りが持てるよう、スタッフ全員が新人を支援し、幾重ものサポート体制を構築しています。2年目以降も継続的に支援し、卒後教育としてクリニカルラダーレベルⅡ取得を保証しています。その後は、自己研鑽を積んで当院の標準的な看護師像を示すクリニカルラダーレベルⅢを取得しています。さらに、ジェネラリストとしてクリニカルラダーのレベルアップ、スペシャリストとして専門・認定・特定看護師等の資格取得、または看護管理者としてマネジメントラダーの取得など、その後も専門職として進化し続け、時代の変化に合わせた質の高い看護を提供できる看護師の育成に努めています。
副看護部長
瀬川 明子