多職種で支える慢性腎臓病
分かりやすい説明を心がけています/看護師
慢性腎臓病は糖尿病、高血圧などの生活習慣病や高齢化を背景に増加しています。当院では重症化を予防するため医師・看護師・薬剤師・管理栄養士等の多職種が関わりそれぞれが専門性を活かした生活指導を行っています。病棟では患者さん一人ひとりに合わせた医療を提供するため、情報を共有することを目的に多職種でカンファレンスを行っています。また、腎臓の働きや日常生活で気を付けていただくことなどパンフレットを用いて説明をしています。悪化を予防するために、血圧、体重測定の方法や食事内容、服薬の管理などわかりやすい説明を心掛け、患者さんの気持ちやニーズに寄り添いながら療養生活の支援ができるように多職種で連携し取り組んでいます。
患者さんの腎機能に合わせたお薬の調整を行います/薬剤師
多くの医薬品は腎臓から尿中に排泄されます。そのため、腎臓の機能が低下すると医薬品が体内に残りやすく有害事象が現われる可能性が高くなってしまいます。しかし少量であれば良いというわけではなく、効果がなければ意味がありません。このようなことを防ぐために、患者さんの腎臓の機能に合わせた用法用量を設定し、患者さんに正しく飲んでいただくことがとても大切です。薬剤師として医薬品が効果的かつ安全に使用されるように処方内容の確認を行うだけではなく、お薬の飲み間違いや飲み忘れを無くし、お薬の管理がしやすくなるような処方提案も積極的に行っていきたいと思います。
患者さんや家族の調理担当者へ栄養指導をしています/管理栄養士
慢性腎臓病チームの一員として入院患者さんの栄養管理、栄養指導を担当しています。近年では患者さんの高齢化が進み複数の合併症をもつ方が増えています。それに伴い食事を食べることが難しい場面が多くみられます。患者さんの「食べられない」理由を病棟スタッフとカンファレンス等で情報共有を図り「食べたい」という思いに繋げるよう努力しています。そして退院後も食事療法が継続出来るよう、調理者も栄養指導に参加していただいています。長年の食習慣を変えることは容易ではありませんが、患者さん自身が積極的に取り組めるよう個人の生活背景に合わせた指導を行っています。
病棟への出張透析も行っています/臨床工学技士
当院の腎センターでは、多くの臨床工学技士(CE)が従事しており、医師、看護師、看護補助員と連携し、透析治療を行っています。
腎センターCEは、治療の介助(バスキュラーアクセスの穿刺や抜針)、患者受け持ち、機器や備品類の管理を始め、アフェレーシス(特殊血液浄化)や救命病棟、一般病棟での出張透析など幅広く行っています。
また、定期的に多職種カンファレンスを実施し、患者さんの治療状況を共有することで、より安心安全な透析医療を行えるよう努めています。
腎センターCEは、治療の介助(バスキュラーアクセスの穿刺や抜針)、患者受け持ち、機器や備品類の管理を始め、アフェレーシス(特殊血液浄化)や救命病棟、一般病棟での出張透析など幅広く行っています。
また、定期的に多職種カンファレンスを実施し、患者さんの治療状況を共有することで、より安心安全な透析医療を行えるよう努めています。