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トピックス

知って安心! 放射線診断装置の被ばくについて



被ばく低減の取り組み!安全・安心な放射線検査を提供するために。

単純X線撮影検査

CT検査

私たちが受けている放射線被ばくには、医療で必要に応じて受ける医療被ばくと大地・宇宙・食物などの自然界から受ける自然被ばくがあります。

日本人の放射線検査による被ばく量は、諸外国と比べて多いことが知られています。しかし、放射線を利用した画像診断は、国民の健康に多大な恩恵をもたらしており、現代医療には欠かせないものとなっています。

当院では、安心して放射線検査を受けていただくために、多数の被ばく低減可能な装置を保有し、機器管理、被ばく低減のための放射線量評価を行った上で検査を実施し、最適な診断情報を提供できるように取り組んでいます。

また、患者さん毎の線量管理も行っていますので、質問等がありましたらスタッフにご相談ください。

被ばく低減可能な装置を使用

胸腹部、骨、乳腺などの単純撮影検査は放射線の一種であるX線を照射して撮影します。当院の全装置で放射線に感度の高いデジタルシステム装置を使用しており、非常に少ない照射線量で撮影できています。金属フィルタを入れて被ばくの少ない線質を使用し、撮影の際にはX線が出る範囲をできるだけ絞り、不必要な部位への被ばくをなくしています。また、画像処理によりノイズの少ない画像を作成し低線量でも良質な画像を提供しています。

CT(コンピューター断層装置)検査は、比較的被ばく線量が多い検査となりますが、当院が所有している3台の高性能なCT装置は、いずれも被ばく線量を低減する機能が備わっています。そのため、短い時間で撮影でき、被ばく線量を少なく撮影しています。

また、線量が減ることで、通常は画像のざらつきやコントラストが弱くなることで見づらくなりますが、最新の画像再構成処理ソフトウェアを使用することで良質な画像を提供しています。

放射線機器管理と線量画質評価

当院では機器の日常点検や定期点検を行い、精度管理を行っています。また、検査室から漏れ出す線量などの測定・管理を行い安全な環境を提供しています。

適切に機器や環境を管理することで過剰な被ばくや過少な被ばくによる再検査を未然に防いでいます。

最新の医療被ばくガイドラインを参考にして被ばく線量と画質の最適化を図ることにより低被ばくでの放射線検査が実現できています。条件管理は随時実施し、年1回の見直しを行っています。

医療の質を保ち、被ばくを低減した放射線診療の提供

放射線診療にはレントゲン写真、CT、血管造影、RIなどの検査や放射線治療などがあります。これらは患者さんに大きな利益をもたらしますが、不利益となる健康影響のリスクもあります。発がんや遺伝的影響は一般にもよく知られ、少ない線量でも生ずる可能性があるとされています。そのため、放射線診療に際してはその正当化、最適化が重要とされています。

正当化とは放射線診療による利益が不利益を上回ることです。医師が患者さんの病気を診断・治療するのに必要で、利益が上回ると判断した場合、患者さんへ十分に説明し、理解を得た上で実施します。放射線被ばくのないMRI検査や超音波検査のみ行う場合も多々あります。最適化とは診療の質を保ちつつ、可能な限り放射線被ばくを抑えることです。この指標として診断参考レベルという基準があり、当院では2020年改訂の最新版に則って放射線診療を行っています。健康影響を特に考慮すべき、小児、乳児、胎児等にも十分に配慮していますので安心して受診して下さい。

画像診断被ばくQ&A

Q:何度も撮影して大丈夫ですか?

ほとんどの放射線検査は、身体的影響の出現に注意する必要があるとされる200mGy以上の線量は使用していません。また、人は被ばくに対する回復力もありますので、安心して検査を受けて下さい。

Q:子供の放射線検査について?

放射線被ばくが多いとされているCT検査でも子供の成長を阻害するような量の放射線は用いません。遺伝子的影響を及ぼす線量はケタ違いの量であり、しっかり管理をしているので心配はありません。
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