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トピックス

最新の血管撮影装置が稼働開始


新規に導入した血管撮影装置

2021年12月に血管造影装置(心臓血管用)が新しくなりました。

この装置は、冠動脈(心臓自身に栄養を送る血管)内にカテーテルという細い管を挿入し、そこから造影剤を注入して撮影をすることで、血管を映し出す装置です。様々な心臓疾患の診断と治療に広く利用されています。新しい装置の最大の特徴は、高画質と低被ばくです。検査を行うには、高画質な画像が必要となりますが、高画質を追求するとX線の量が増加し被ばく量が問題となってきます。新しい装置では、高画質の追求と被ばくの低減という相反する目標の最適化が可能となり、従来の装置に比べて、同じ画質で3割程度の被ばく低減ができるようになりました。

新しい機能として、Dynamic Coronary Roadmap(リアルタイム動画ロードマップ) があります。従来は、動いている心臓に対して冠動脈の静止画を参照していました。しかし、新しい装置では冠動脈の動画を透視画像に重ね合わせられるようになりました。これにより、血管の分岐部等の位置確認が容易となり、造影剤量や被ばくの低減もできるので、より安全な手技を行えるようになっています。

心筋梗塞等の治療時に使用するステント(金属メッシュの筒)を描出する機能も新しくなりました。より鮮明に高速に描出することができるようになり、ステントの形状観察や留置する位置を的確に知ることができます。

また、装置更新に伴いOCT( 光干渉断層)を導入しました。心筋梗塞等の治療の際に、血管内を観察するために使用します。従来使用しているIVUS(血管内超音波)に比べて10倍程度明瞭化し、血管やステントを狭窄させる病変の性状をより詳しく知ることが可能となっています。

このように、新しい機能と性能を併せ持った装置を駆使して、安全安心な検査、治療が行えるようスタッフ一同、協力して取り組んでいます。

静止画像

ロードマップ画像

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