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最後まで自分らしく生きるために「人生会議」はじめていますか?


誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると、約70%の方が医療やケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりすることができなくなると言われています。もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて、前もって考え、周囲の信頼する人たちと話し合い、共有するために「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」をすることが重要です。
11月30日は「人生会議」の日です。最後まで自分らしく生きるために、「人生会議」をはじめてみませんか。

人生会議の進め方

 当院では多職種(看護師、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士など)からなる医療・ケアチームが話し合いを支援します。これからのことを相談したいときには、「医療・福祉総合相談窓口(1階32番)」にご相談ください。

あなたの思いを私たち医療者にもお聞かせください

以心伝心は幻想?

緩和医療科部長 中澤医師

 日本では古くから「以心伝心」という言葉が知られています。心に思ったことが大切な人には話さなくても伝わるということですが、本当にそうでしょうか。
 私が患者さん・ご家族と接したときに、患者さんとご家族でお互いの思いが伝わっていないと感じることがよくあります。同じ屋根の下で長期間生活していても、お互いがどう考えているかはなかなか分からないものです。言葉に出して大切な人に伝えておくのが重要です。
 例えば意思が示せなくなった時にこうして欲しいと誕生日や記念日に話し合っておくのも方法ですが、改まって話すのが苦手な方も多いと思います。知り合い・親戚の方の病気の話題の時や、テレビを観ている時のシーンに合わせて「自分だったら・・」と伝えておくのも方法です。

“どう生きていくか”を考えましょう

がん性疼痛看護認定看護師
太田 看護師

私はがん患者さんやご家族の支援を専門に行なっています。現在、がんの治療はかなり進歩しており治癒する方が増えています。しかし手術や抗がん剤、放射線治療など治療や病気の状況に伴い、これまでの生活が変化することもあります。そうした時に何を大切にしたいか、誰とどう過ごしていきたいか、ご自身の価値観や考え方が治療選択に影響することもあります。人生会議というと“亡くなった後のこと”と考えがちですが、“どう生きていくか”を考えることだと私は感じています。

入院や病院受診を1つのきっかけに

緩和ケア認定看護師 前田 看護師

 『人生会議』と言われて皆さんは何を考えますか。いつから、何を考えれば良いか迷うのではないでしょうか。
 私は病棟で勤務しています。多くの患者さんやご家族が『人生会議』について話し合っていない状態で入院されます。入院や病院の受診をきっかけに、体調や年齢に合わせて、自分達はこれからどう過ごしたいのか、どんな治療を希望するのかを話しあってみませんか。わからないことはぜひ病院のスタッフに相談してみて下さい。
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